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2度の留学で培った英語が今の仕事に。移住で叶えた理想の田舎暮らし。(須崎市)

  • 2023年2月16日

佐藤智裕(さとうともひろさん

東京都出身。2021年まで須崎市の地域おこし協力隊として活動。外国で働いていた経験を活かし、外国人観光客向けに観光施設の英語案内を作成するなど、市内の英語表記を担当。 現在は、自身で育てた野菜を販売したり、釣りのインストラクターを務めたりと幅広く活動中。さらに英会話のオンラインレッスンを始めるべく準備を進めている。

ざっくりいうと…

・2度の留学で英語を身につけるも日本で活かせる場所に出会えず…
 悩んでいた時に光を差し込んでくれたのは友人からの1通のメールだった。

・英語を扱う協力隊を募集していた須崎市と運命の出会いを果たし即応募!人生何が巡ってくるか分からない!

・卒業した今、次なるステップへ。英会話のオンラインレッスンに加え、自身の留学経験を広めるべく執筆中!

佐藤智裕さんにインタビュー (須崎市)

― 2度の留学で培った英語力

東京都大田区で生まれ育った佐藤さんは、高校卒業後に日本の大学を受験するも失敗。父親の勧めで海外留学を視野に入れ始めます。
「何教科も勉強して満遍なく高い点数を取らなければならない日本の大学受験に比べ、留学受験は英語さえできれば受かるのではないか!?と思い、当時は留学専門学校に通いながらひたすら英語を勉強しました。笑」と話す佐藤さん。

無事、留学専門学校を卒業した後はアメリカの大学に入学することになりました。在学中は学費を稼ぐために現地でアルバイトを探していましたが、留学生を受け入れてくれるところはなかなか見つからなかったそうです。出稼ぎがてら日本に帰国しては、稼いだ学費を持ってアメリカへ戻るという生活を続け、6年半もの間アメリカで大学生活を送りました。

アメリカの大学を卒業した後は一旦日本に帰国し、英語が活かせる仕事を探しました。しかし理想とする募集はなかなか見つからず…。将来について悩んでいた時、佐藤さんは2度目の留学を決意します。アメリカの次はカナダです。
ワーキングホリデー制度を利用し、現地で日本人観光客向けの観光ガイドを務めながら大学にも通いました。通っていた大学がナイアガラの滝から車で2時間くらいのところにあったので、よくレンタカーを借りてナイアガラの壮大な景色を見に行っていたそうです。佐藤さんにとって、外国で過ごす緊張感から解放され、本来の自分に戻れる特別な時間でもありました。

― 帰国して半年後には須崎市に移住

カナダの留学を終えて日本に帰国した後、佐藤さん宛に友人から1本のメールが入ります。内容は地域おこし協力隊についてでした。
「将来は必ず東京を出て自然豊かな場所で生きていくんだ!と昔から友人には公言していたんです。すると、ある日突然その友人が地域おこし協力隊の制度を紹介してくれて。たまたま見つけた須崎市のミッションが英語を扱う仕事だったので運命を感じてすぐに応募しました。いつ何が巡ってくるか分からないから、思いを言葉にすることって本当に大切だと思いましたね」と佐藤さん。

学生時代に2度も留学を経験しているため、須崎市への移住は全く不安に思わなかったそうです。見ず知らずの地に行くとは言え、同じ日本である以上言葉は通じるため、絶対やっていけるという自信があったのだとか。
むしろ、元々いろいろな地域の観光や文化、食に触れることが好きで全国を飛び回っていたなかで、唯一四国は訪れたことがなかったため、新しい高知での生活に希望を抱いていました。

— 協力隊着任後、すぐに仕事が殺到。プライベートも充実。

協力隊着任後、英語を得意とする佐藤さんには早速いろいろな仕事の依頼が入ります。
外国人観光客向けに多言語看板を作成したり、外国人のスポーツ選手が来日した際は通訳係を担当したり、英語に関わるさまざまな仕事を担当しました。2度の留学を経て培った佐藤さんの英語力は須崎市内でとても重宝されていたのです。

また、プライベートでは釣りや家庭菜園に挑戦したり、近所の八百屋や鮮魚店を回ったりと充実した日々を過ごしました。さらに、自分の手で猪を捕まえてみたいという野望を叶えるため、括り罠の資格を取得しチャレンジしたこともあるのだとか。笑
行動力と好奇心であふれた佐藤さんらしいエピソードです。

— これからは、英会話のレッスンも始めたい!

佐藤さんは2021年3月に協力隊を卒業しました。その後は自分で育てた野菜を販売したり、春・秋の修学旅行シーズンには釣りのインストラクターを務めたりと幅広く活動されています。
現在は、新たに英会話のオンラインレッスンを始めるべく準備を進めている段階。留学を検討している方や英語を学んでスキルアップしたいと考えている方向けに講座を開きたいと考えているそうです。さらに、自身の留学経験をより多くの方に知ってもらうために留学記を執筆しているのだとか。

佐藤さんの次なる活動にも注目です。