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【連載記事】高知に来て即別居!?移住した瞬間始まった二拠点生活(南国市)

  • 2023年2月16日

地域おこし協力隊の応募から着任まで、どのような流れで準備をするのか気になる方も多いのではないでしょうか…?
そこで今回は特別に、協力隊応募から着任後の1年間を全4回に分けて連載でお届けします!

池田彰子
(いけだあきこ)さん

大阪府出身。2022年1月~高知県の協力隊に着任。

約18年間務めた広告代理店を退職し協力隊に。東京から夫婦で移住するも、仕事の関係で南国市と東洋町の2拠点生活がスタート。現在は物部川DMO協議会に所属しながら、マーケティングやWEB・SNS運用を担当。物部川エリアの観光振興に貢献している。

ミッション

・マーケティング(観光動向調査等)に関すること

・広域エリア(ものべがわエリア)の観光戦略に関すること

・複数の市町村をまたがる滞在型の観光プランづくりと実行に関すること

・観光資源の発掘、磨き上げに関すること

Vol.1 新たな道に挑戦!高知でしかできないことが絶対にある。(応募~内定編)

コロナをきっかけに生まれた転職×移住という選択肢。

広告代理店の営業職として、TVCM、WEB制作、イベント運営、PRなど、幅広い提案&コーディネート役を務め、東京でバリバリ働いていた池田さん。仕事に没頭し、気が付けば入社から18年が経過。社内でも重要な立場となり、次期管理職候補とまで言われるようになっていました。

そんな中、突然の新型コロナウイルス流行により日常が一変し、仕事も私生活も一時ストップ。それまで走り続けていた池田さんも立ち止まらざるを得ない状況になりました。
当時、社会情勢的に地域の観光資源が見直され、地方の課題を目の当たりにする機会が増えたといいます。学生の頃から旅好きで各地の文化や観光資源に触れていた池田さんは、しだいに地方の観光に関わる仕事がしたいと思うようになりました。

その頃、ちょうど旦那さんも環境を変えて心機一転、新しい事に挑戦しようと転職に向けて動き始めていました。
ある日、たまたま旦那さんが見つけてきたオンラインで開催される移住・転職フェアに興味本位で池田さんも参加することに。その後も、さまざまな県の移住イベントに参加するようになりました。そのなかでも、高知県の移住フェアが活気で溢れていて、企画も面白く、他県とは違う印象を受けたそうです。この頃から、何となく高知は自分と相性が良さそうだなと、池田さんは縁を感じ始めていました。

池田さんに訪れた最初の壁。回帰支援センターでの出会いが転機に。

移住・転職フェアをきっかけに協力隊という制度を知り、そこから、特に好印象だった高知県を中心に協力隊の募集ページをよく見るようになりました。
「協力隊という制度を使って転職できる点や、地域の仕事に従事できる点に惹かれましたね。よく、地方就職は年収が下がるとかって言いますけど、その分生活費も下がるため東京にいるときと正直そこまで変わらない。暮らしや収入面での不安はあまりなかったです」と池田さん。

もともと仕事が好きで、学生時代にバックパッカーで世界を巡っていた経験もある池田さんにとって、どこに住むかより、理想とする募集に出会えるかどうかが重要でした。地域の観光資源の磨き上げに関わる仕事を探していたそうですが、実際のところは一次産業系やフリーミッションの募集が多く、池田さんが希望していた募集にはなかなか出会えなかったといいます。

もう一度振り出しに戻り全国規模で考え直そうと、ふるさと回帰支援センターへ足を運んだ池田さん。特に予約はせず、ふらっと立ち寄ってみた際に、高知県のUIターンコンシェルジュの方が真っ先に声をかけてくれたそうです。
「『予約していないので…』と少し遠慮していたのですが、『全然大丈夫です!!!ぜひ!』と高知県ブースに連れて行ってくれて、そこから突然高知県の移住説明会が始まりました(笑)」

そこで話を聞いているとき、初めて高知県としての協力隊募集があることを知ります。さらに、その募集内容はまさに池田さんが理想としていた観光(物部川DMO協議会※)に関するものでした。これだ!と運命を感じたものの、そのとき既に締め切り1週間前。さすがに準備が間に合わないと諦めかけていました。
その後もずっと頭の片隅には県の協力隊募集の話が浮かんでいて、そこまで惹かれるということは一度応募してみる価値があるのかも?と思い、締め切りの前日に急遽ダメ元で電話をすることに。結果、少し期限を延ばしてもらう形で応募を受け付けてもらえることになったそうです。

※高知県物部川流域の南国市・香南市・香美市の観光地域づくりを推進する一般社団法人。

初めての転職活動。陰では旦那さんのサポートが。

池田さんにとって転職活動は初めての経験。高知県の協力隊になるためにやったことを聞くと、夫婦で支えあった素敵なエピソードをお話してくれました。
「手書きの履歴書も面接対策も大学生以来で、ましてや転職活動となると職務経歴書も必要になってくるし、いろいろと準備には時間がかかりました…。夫が転職活動を経験していたので、書類の添削をしてくれたり、面接官になりきって練習に付き合ってくれたりと、協力的な姿勢に本当に助けられました」と微笑みながら話す池田さん。

1週間半ほどで書類の準備と面接対策を進め、本番に挑みましたが手ごたえはイマイチ…。
久しぶりの面接はやはり緊張し、きちんと話せなかった部分もあったそうです。一番印象的だったのが、「前職で苦労したこと」について聞かれたときのこと。池田さんは嫌な出来事やマイナスな感情を引きずらず、別の出来事で上書きしていくタイプだそうで、いざ聞かれると本当に浮かんでこなかったのだとか。
苦労をたくさん経験しているはずが、それ以上に同僚やクライアントとの良い思い出の方が鮮明に記憶に残っている、そんなポジティブでタフな池田さんらしいエピソードです。

そのような事もあり、まったく結果に期待をしていなかった池田さんですが、面接の2日後には内定の連絡がきました。そこで初めて、本当に長年勤めた会社を辞めることになるのかと、急に同僚の顔が浮かび、現実味を帯びてきたそうです。内定通知をもらったものの、会社や仲間への情もあり、迷いや戸惑いを感じた池田さん。そんな怯んでいたときに背中を押してくれたのが旦那さんの言葉でした。

「人はどうしてもやらない理由を見つけてしまう。
 でも、今しかできないこと、高知でしかできないことが絶対にある。」

この言葉を聞いたとき、環境を変え、新しい世界に踏み出す勇気が生まれました。
池田さんは高知県の協力隊として移住することを決めたのです。

Vol.2 いよいよ協力隊に!着任までには数々の壁が…?(内定~着任編)

― 池田さんに訪れた第2の壁、両親の説得。

池田さんが高知県の協力隊に内定した2021年8月、旦那さんも転職活動真っ只中。地方を軸に事業展開している地方共創ベンチャー企業の最終面接を受けていました。全国展開している会社で高知県にも幾つかの拠点があります。すでに池田さんが協力隊として移住することが決まっていたため、面接時に高知配属の意向をしっかりと伝えていたそうです。
面接は無事終了し、後日会社から内定の連絡が。当時新しい拠点として発足した高知県東洋町の新規メンバーとして入社することが決定しました。

晴れて夫婦そろって移住が決まった池田さんご夫妻を次に待っていたのは、両親の問題。
池田さんの職場は物部川エリア(南国市、香南市、香美市)、旦那さんの職場は東洋町。通勤時間などを考慮して別居せざるを得ない状況でした。いわゆる週末婚や別居婚と言われるものです。転職、移住についてはまだしも、さらに別居となると理解してもらえるのか…?ホッとする間もなく、どのように両親を説得するか作戦会議が始まりました。

まずは池田さんのご実家へ。意外にもすんなりと受け入れてもらえたそうです。
ご両親は、池田さんが学生の頃から世界や日本の各所を旅していた姿を見てきたため、観光業界へ行きたいという気持ちは少なからずあるのだろうなと思っていたそう。かつ、広告代理店でのハードな働き方を心配していたため、転職すると聞いたときにはかえって安心してくれたといいます。また、池田さんのお父様も約10年間の単身赴任の経験があり、別居についても理解があったので2人の決断に納得してくれたそうです。

次は旦那さんのご実家へ。旦那さんが長年大企業に勤めていたこともあり、転職について伝えた時は大衝撃。さらに移住や別居も伴うとなると最初は全く理解してもらえなかったといいます。
その後も自分たちの考え方や今だからやりたいことなどについてしっかり話をし、「やっぱり理解はできないですが、そこまで2人が考え抜いたことなら応援します。」と何とか受け入れてもらうことができました。

― 密なコミュニケーションにより、着任前から信頼と安心感が。

夫婦各々の家探しは、コロナ禍で現地へ行くことができず、オンラインを中心に進めることになりました。
池田さんの場合、協力隊制度により大まかな予算と、物部川エリアのいずれかの市に居住するということが決められていました。探し方は以下3パターン。
①勤務先となる物部川DMO協議会に相談して、地元の不動産業者を紹介してもらう
②各市の移住相談員からお試し住宅を案内してもらう
③住宅情報サイトで検索

せっかく田舎へ移住するのだから、利便性よりも田舎ならではの暮らしがしたい!という気持ちもあり、一軒家(平屋)にこだわって、約2カ月もの間家探しをすることに。結果、住宅情報サイトで見つけた不動産仲介会社に依頼をし、2021年11月下旬にようやく理想の家に出会うことができました。現地で内見した後は、役場や物部川DMO協議会の方々が歓迎会を開いてくれたのも嬉しかった出来事だったそう。
「高知の方はすごくオープンで、よそ者を快く受け入れてくれる文化があると聞いていましたが、本当なんだなって。着任前から安心感がありました」と池田さんは振り返ります。

高知から東京に戻った後も、仕事に関する資料を送ってくれたり、定期的に近況を報告しあったりと、役場や協議会の方々はつねに池田さんを気にかけてくれました。そのため、着任前からしっかりと信頼関係を築くことができたことも良かったといいます。
旦那さんの家探しは、空き屋や賃貸物件がそもそも少ない地域で役場の方が事前にピックアップしてくれたため、すぐにオンライン内見をして決まったそうです。

— いよいよ引越し。別居生活がスタート

2021年12月、旦那さんは仕事の関係で池田さんよりも先に東洋町へ引っ越すことになりました。池田さんの着任はその1か月先でしたが、2人分の荷物を一気に旦那さんの家へ運び、そこから池田さんの荷物を物部川エリアにあるもう1つの家に運び出すという流れで進めることに。なんとか引越しを済ませたあと、旦那さんは早々に仕事がスタートしました。一方で池田さんは、ちょうど送別会シーズン真っ只中。引越し後は一旦東京に戻り、ホテル暮らしをしながらお世話になった方々へ挨拶に回りました。この時から既に別居がスタートしていましたが、お互い年末にかけて多忙な日々を過ごしていたこともあり、あまり実感がわかなかったそうです。
その後、年末年始で大阪に帰省し、久々に再会した後、お互い別々の家に帰るときに今まで感じたことのない切なさや不安といった感情がこみあげてきました。

— 協力隊初日、早速ギャップが!?

高知へ戻ると早速協力隊の着任式が行われました。まずは役所関係の手続きを済ませ、その後は職場の先輩と取引先の施設へ挨拶回りに行くことに。
「協力隊あるあるかもしれませんが、初日はいかに顔を売れるかが勝負。地元の方に認知してもらうために町内を一軒一軒まわってご挨拶。というのを想像していたんですね。それなりに初日は私も気合いを入れていたのですが。でも実際は全く違い少し構えすぎていました。広域エリアの担当ということもあったのか、地域を知るために観光スポットや観光施設回りが中心だったので安心したのを覚えています。(笑)」と当時を振り返る池田さん。
いろいろな感情が混じり緊張していましたが、無事に初日を終え、順調なスタートを切りました。

Vol.3 仕事も私生活も充実!高知で見つけた新しい暮らし(着任~半年間編)

― 移住当初は車社会に苦戦。

これまでは、大阪や東京という都会での暮らしを送ってきた池田さん。
車の免許は持っていたものの、運転する機会はほとんどなく移住前にかなり練習をしたそうです。生活圏となる物部川エリアと、旦那さんが住んでいる東洋町の 2 か所でペーパードライバー講習を計 5 回受講し、さらには書店で本を買って標識の復習まで。
これでもかと言うほど徹底的に準備をした甲斐もあり、何とか車で出勤できるようになったそうです。
「慣れるまでは神経を使うので、最初の頃は出社した時点で既に疲れ切っていましたね。(笑)
 帰る頃は道も真っ暗で最初は本当に怖かったです」

そんな池田さんですが、仕事で公用車を使う機会も増え、なんとか車社会に慣れたそう。休日は片道 2 時間半かけて旦那さんがいる東洋町へ行くのがルーティーンとなり、プチ旅行のように楽しめるほど余裕がでてきたそうです。
「往復 5 時間の運転。大変ではありますが、美味しいご飯屋さんに立ち寄ったり、綺麗な景色を発見したりと、道中に小さな喜びがたくさん転がっているので続けることができています」とにっこり。

― 都会では味わえなかった人間らしい生活。

さらに、移住してからは食で季節を感じることができるようになったのだとか。
東京にいた時は、スーパーが小さく、並んでいる食材のラインナップも少なめ。仕事が忙しく帰りも遅かったため、日常的に食を楽しむことができていなかったそう。高知に来てからは、スーパーの規模も大きく、産地直送の美味しい旬の野菜が並んでいて、食べることが楽しみの一つに。仕事終わりにスーパーに立ち寄り、今日はこの食材を使ってみようかな~と考える余裕もできたりして、気が付けば高知に来てより人間らしい豊かな生活を送れるようになっていました。

— メリハリのある働き方で仕事も私生活も充実

池田さんが勤めている物部川 DMO 協議会は、高知県中央部に位置する南国市・香南市・香美市の 3 市で構成する
「ものべがわエリア」の観光組織。観光地域づくりの舵取り役である池田さんの業務は多岐にわたります。
 ①マーケティング活動(デジタルデータを活用した来訪者分析等)
 ②WEB、SNS の運用
 ③イベント、告知物のチラシ作成
 ④イベント運営(ものべがわフェスタ、絵金祭り、ヤシィ秋祭り、ユニバーサルビーチ、あかおか冬の夏祭り等)
 ⑤地域のおもてなし活動
 ⑥エリア内の観光促進、ブランディングの新規企画・交渉・運営(ものべぐるっと KIDS カード、ものべお仕事体験博等)

具体的に、毎日どのような働き方をしているのでしょうか?
池田さんに聞いてみると、就業時間は 8:30~17:30 で週 4 日勤務。エリア内のいろいろな施設や事業者さんを訪問することも多く、週の半分は外出しているとのこと。忙しい時期は残業することもあるそうですが、遅くとも 19 時までには必ず退勤し、家での自由時間を確保しているそうです。趣味の料理や読書の時間にあてたり、マーケティングの資格勉強の時間にあてたりと家での過ごし方は日によってさまざま。メリハリをつけてしっかり働き、しっかり休む。移住前では考えられなかった有意義な生活に、池田さん自身も最初は慣れなかったそうです。(笑)

Vol.4 2拠点生活を満喫中!先を見据えて新たな挑戦を。(着任~1 年間編)

― 3年という任期は意外にも短い。先を見据えて今からできることを。

2023年1月、池田さんが着任してからちょうど1年が経過しました。
「テレワークが普及し、どこでも仕事ができる時代とは裏腹に、地域ならではの資源を活かして、現地で活動できることは嬉しくやりがいがあります。また、エリア内の関係事業者さんも協力的で、企画で協力を仰ぐと、ぜひやりましょう!それぐらいなら協力できますよ!と前向きに検討してくださって。よそ者扱いせず耳を傾けてくれる姿勢にいつも助けられています」と話す池田さん。

正直、着任前は、お堅い仕事だから1つのアクションを起こすのにも時間がかかるのではないか…と心配していたそう。しかし実際のところは真逆で、フットワークが軽く、何か提案すると任せてもらえる事も多いといいます。さらに、やりがいに加えて、仕事の責任や時の流れの速さも感じているとか。
「1年経過した今、3年という任期はあっという間に終わってしまうなと感じました。企画の提案や人脈作りなど、仕事の種をまいた1年目。これからはそれらを実らせていく責任があります」と今後の意気込みも語ってもらいました。

また、最近は3年後も見据えていろいろなことに取り組んでいこうと観光庁が公募していた「ワ―ケーション推進事業(※)」のお仕事にも取り組んでいるそうです。本事業に物部川DMO協議会が応募したところ採択を受け、池田さんは事業担当者に抜擢されました。協力隊の業務に加えて、委託という形で本事業の企画・行程作成、施設との交渉や当日の引率など、幅広く担当しています。すでに、2022年度には2度のワ―ケーションが実施され、東京都心の企業が物部川エリアの公園やカフェ、空き家や旧校舎を改築した施設等をワークプレイスとして活用しました。

※観光庁では、ワーケーション等の送り手である企業と受け手である地域の取り組みの定着や継続的な関係性の構築につなげるため、企業(モデル企業)と地域(モデル地域)を対象としてマッチングを行い、効果検証や企業の制度導入、地域の受入体制整備を進めるためのモデル実証事業を実施しています。

第1回ワーケーション(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000041460.html
第2回ワ―ケーション(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000041460.html

― 1年間暮らし、すっかり高知の虜に。

高知の人、環境、食の全てにぞっこんの池田さん。
「高知県はいい意味でのおせっかい文化があり、人への関心が高く、人に対して温かく親切。県全体の80%以上が森林で、自然の豊かさはもちろんのこと「坂本龍馬」や「かつお」だけでない、知られざる魅力がいっぱいです!」と熱く語ってくれました。

池田さんが暮らしている物部川エリアは、まさに高知の良いとこ取りのようなエリア。市内にも近く、不便なく生活ができ、車で30分圏内に海・山・川があり自然も楽しめます。また、動物園や龍河洞などの観光施設も充実。農業も盛んで野菜やフルーツがとにかく美味しいとのこと。
また、旦那さんが暮らしている東洋町は人口2000人強の町でコミュニティが密。地域ならではの歴史・文化、イベントもあり、町と深く関わりながら田舎暮らしを楽しむことができます。「サーフィン」や「ぽんかん」など有名な特産品に加え、季節ごとに水揚げされる新鮮な魚の美味しさには毎回感動するそうです。

2つのエリアを開拓しながら、それぞれの魅力を知り、好きなときに満喫できる。
まさに、二拠点生活ならではの醍醐味ですよね!

— 移住を考えている方にアドバイス

最後に、これから移住しようとしている方に向けてのアドバイスを聞きました。
「移住前に同世代の先輩移住者の話や、一般企業に転職された方の話を深く聞いておくことが大切だと思いますね。協力隊以外の地域との関わり方や働き方を事前に知っておくと、選択肢も広がっていいと思います。仮に協力隊になったとしても、任期終了後どうするかの参考になるので。」と池田さん。

また、こんなメッセージも。
「移住フェアに参加したり、現地を見学したりとすでに動き始めている人には何かしら強い動機や目的があると思います。その思いを大切にしてほしいです。いろいろ動いていると情報量も増え、迷いが生じることもあると思いますが、そんな時にその当時の思い(=移住の本質)が助けになってくれると思います」

多様な働き方やライフスタイルが普及している今、新しい移住の形を体現している池田さん。そんな池田さんの存在に勇気をもらい、背中を押される方もきっと多いのではないでしょうか。