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道の駅の看板娘は、オンもオフも“猪突猛進”(大月町)

  • 2020年2月17日

寺内奈緒子さん

大阪府出身。2018年1月、大月町の地域おこし協力隊に着任。

地域産品外商担当として、道の駅を拠点にギフト商品の企画・カタログ制作、ふるさと納税の商品企画や発送等に従事。イベントでの商品販売や特産品の営業にも携わり、マルチに活躍中。

ミッション

  • 地域特産品外商担当

ざっくりいうと…

  • 走り出したら、止まらない! IT系シティガールが飛び込んだのは、四国のはじっこの港町。
  • 行動派かと思いきや、実は家を愛するインドア派。それでもハマったのは、高知の夏の風物詩のアレだった。
  • 会社員時代のスキルと経験を生かして、まちにソトからお金を引き込む仕掛けづくりに奮闘中。定住後のナリワイづくりにも、抜け目なし!

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寺内奈緒子さんにインタビュー (大月町)

“自分でつけるキャッチコピー”が「猪突猛進」ということで……高知にも、勢いづいてやって来た感じですか?

思い立ったらすぐ行動するタイプなので、今回の移住も周りには事後報告でした。元々、出身の大阪でシステムエンジニアをしていたんですけど、ボランティアに対する興味からクラウドファンディングの運営を行う企業に転職して。地元で頑張る人たちを資金調達の面からサポートするうちに、自分も地域の現場に飛び込んでみたいと思ったんです。

へえ、間接的な地域おこしから、直接手を動かす方へ。いざ移住してみていかがでしょう。

前職で高知の方とやりとりをする機会があって、皆さんとても感じが良いなと思っていたのですが、実際にその通りでした。気候は暖かいし、食べ物は美味しいし、大月の海の美しさも期待通りだし、何よりこの空の広さが最高で。今まで都会で見ていた空はすごく狭かったなと。夜も、星がすごく綺麗なんです。

すっかり、ここでの暮らしを気に入っちゃったんですね。困ったこととかは、ないかしら。

空港へのアクセスがちょっと遠いけれど、日々の生活で不便さは感じないですね。ネット通販のものはすぐ届くし、新鮮な食材にも困らないし。あ、でもびっくりしたのは、プロパンガスの高さ!おかげで、お風呂はあっという間にあがって、じっくり煮込む料理も作らなくなりました(笑)

わかる……都市ガスとの価格差には、同じく戸惑いました。さて、地域に直接入っての仕事は、どうですか。

普段は道の駅に出勤していて、農家や鮮魚店、加工食品の事業者さんたちと関わることが多いです。終日パソコンと向き合い、メールベースで仕事をしていた前職と違って、ここでは電話や対面でのやりとりが中心になりますし、何事にも人とのコミュニケーションをしっかりとる必要があるな、と感じています。でも、とても良くしてもらっています。

田舎こそ、「顔が利く」かどうかが何をするにもカギになりますよね。一方、休日は出不精だったんですか!?

映画観たり、寝たり……家が大好きなもので(笑) それと最近、副業としてホームページ制作の仕事を始めたので、その作業時間に当てています。徐々に仕事量を増やして、卒業後の生計を立てるのにつながればなと。ここでは選べる職が限られているので、若い人にとって仕事の選択肢が増えるきっかけを作りたい、と思っています。

すでに1年半後を見据えているのは、さすが。でもやっぱり、せっかく移住したのに引きこもっているのはもったいないような(笑)

あ、でも、今年からよさこいを始めたんですよ! 去年の「大月まつり」で初めて観て惚れ込んじゃって、土佐清水のチームに入り、6~8月は練習漬けでした。踊りを覚えるのは大変でしたし、チームスポーツもやったことなかったんですけど、みんなで一つのことに向かって頑張る楽しさを実感できて。8月の本祭では、審査員特別賞もとれたんです。

本場!高知のよさこい祭り

おお、それそれ! ちゃんと楽しんでるじゃないですか、THE☆高知の夏。人脈も広がったでしょう。

子どもから50代まで80人ぐらいのチームで、友達がたくさんできました。それとつい最近なんですけど、彼氏も。

……出た、よさこいLOVE。私は経験してないですけど。

自分からアプローチしてゲットしました。都会だと別に普通なのに、こっちでは30歳過ぎて独身だと皆に心配されていたので……今ぞ、と言いふらしています(笑) ちなみに相手は、8歳下です。

何ぃ、そんな若い子を!? プライベートも猪突猛進か……イケメンですか。

いや、普通です。

このインタビュー記事、公開されても彼氏さんには秘密で(笑) では、これから挑戦したいことを教えてください。

活動としては、「大月といえばコレ!」と看板になるような特産品を生み出せればいいなと。魚や肉、野菜といった素材はたくさんあるんですけど、お土産として手軽に持って帰れるような加工品ってあんまり少なくて。あとは、道の駅のネット通販を強化したいなと考えています。これから町の人口も次第に減っていくとなると、地域の方や実際に観光に来てくれた人だけに向けて売っていては、廃れてしまうはずなので……“ソト”からの購入を増やしたいですね。

イベントで特産品をPR

大月の「きびなごケンピ」は個人的に大好きなんですけど、誰もが知るさらなる名品の誕生に期待ですね。プライベートでは?

まだまだ回れていない四国を旅行することと、来年もよさこいを踊ること、かな。

— うっ、愛の力がまぶしい……。ありがとうございました。

<イチ押し!うちの地域自慢>

「ゴールドラッシュ(とうもろこし)」

寺内さん: 農家さんに朝採れのものを食べさせていただいたんですが、その甘さにビックリしました。今まで、スーパーで買って食べてきたものとは全然違って。野菜はどれも安くて、美味しいですよ。

立花:鮮度抜群なのはもちろん、都会ではあまり見かけないような品種なんかも手に入るのは嬉しいですよね。買って帰ろうかな、ゴールドラッシュ。

寺内さん:あ、もう時期が終わっちゃったんですけど。

立花:……リベンジします。

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